映画「裏アカ」ディレクターズカット予告「真知子編」

SNSの裏アカウントで出会った年下の男性・ゆーと(神尾楓珠)と関係を持つ女性・真知子(瀧内公美)を描いた映画「裏アカ」の、ディレクターズカット版予告が公開となった。加藤卓哉監督が自ら企画立案し、「60秒編」「30秒編」「真知子編」「ゆーと編」4種類が制作された。
 
 真知子の「あの頃、なんでもできるような気がしてた。」というナレーションから入る「60秒編」は、アパレルの店長として働く真知子に厳しい言葉が降り注ぎ、行き場のなくなった感情の居場所を確立するためにSNSの“裏アカ”に手を染め始める真知子の姿からスタート。真知子の裏アカウントに、ゆーとから「一度だけ会えませんか」とDMが届く。やがて体を交わすようになり、“もっと自分を解放して“と言葉をかけるゆーと。最後は、ゆーとの表の顔を知ってしまった真知子の、「もう1度だけ・・・」というゆーとへの思いを表した言葉と、川に落ちるスマートフォンの映像で終わる。
 
 「30秒編」は、真知子への厳しい言葉がたたみ掛けられる内容。「ゆーと編」は、笑顔と、真知子が求めていない表の顔や、ゆーとの時の笑顔が映し出されるほか、窓辺に座って独り佇む哀情あふれる姿も映し出されている。「真知子編」では、ゆーととの出会いや過ごした時間を振り返る姿などが描き出されている。
 
 加藤監督は、「現代の日本人の多くは、不幸とは思わないけど本当に幸せとは言い切れないどこかザラっとした”乾き”の中で生きている気がします。その”渇き”ではない”乾き”に、まるで水をやるようにSNSにハマっていく真知子。そんな彼女の心情を少しでも伝えたい。音楽・船越さんが書いてくれたスコアの力を借りて、編集部と一緒に作った特別な予告編です」とコメントしている。

 「裏アカ」は、SNSの裏アカウントで出会った年下の男性と恋に落ちる女性を描いた作品。「火口のふたり」でキネマ旬報ベスト・テン主演女優賞を受賞した瀧内公美が主人公の真知子を演じ、神尾楓珠が真知子と関係を持つ年下の男性・ゆーとを演じている。

【作品情報】
裏アカ
2021年4月2日(金)新宿武蔵野館、池袋HUMAXシネマズ、渋谷シネクイントほか全国ロードショー
配給:アークエンタテインメント
©2020映画『裏アカ』製作委員会